カッティングステッカーの貼り方(ドライ貼り)
2013 年 6 月 19 日 水曜日今回は水を使わないドライ貼りについて解説いたします。ドライ貼りはあまり大きくないカッティングステッカーの施工に向いています。
ステッカーの糊面は外気温で粘着性が変わります。ステッカーを貼る時は20度以上の気温下で直射日光は避けてください。高温になりすぎると逆に糊面が柔らかくなりすぎてうまく貼りつかない場合があります。
まずステッカーを貼る部分の汚れ・油分を中性洗剤等でしっかり落とします。これを怠ると、どんなに粘着力の強いステッカーでもすぐに剥がれてしまいます。特に油膜はステッカーの粘着力を著しく落とします。 車のウインドウ等の場合、ガラスクリーナーではワックス成分が膜を作ってしまう場合がありますので、可能であればアルコールで脱脂し、ボディなどの場合は仕上げ用のコンパウンドで表面油膜を落としてください。
次に貼る部分にステッカーを当て、貼る位置を決めます。 位置が決まったら、ステッカーの端の部分をテープで固定します。粘着の弱いマスキングテープを使う場合は、ステッカーを貼るときにズレないよう写真のように横向きにもテープを貼ります。 ステッカーを固定したら、固定した部分からステッカーを立てて裏返し台紙を剥がします。ステッカー素材の台紙のままだと非常に剥がしにくいですが、当店では剥がしにくいシートについては台紙の入れ替えを行なっておりますので、そのまま剥がす事が可能です。 台紙を剥がした後、ステッカーが貼る面に間違って触れないよう注意してください。
台紙を剥がしたら、固定した側の端から、気泡が入らないよう指の腹を使って少しずつステッカーを貼っていきます。ステッカーが貼る面に間違って触れないよう、写真のように少し角度を立てると作業がやりやすいです。
ステッカーを貼り終えたら、透明の転写シートを剥がしますが、写真のように貼った面に対し角度がつきすぎていると、ステッカー本体が転写シートについてきて剥がれてしまう場合があります。 転写シートは写真のようにステッカーを貼った面に対し、横に引くように角度を寝かせて少しずつ剥がします。ステッカー本体が転写シートについてきてしまった場合は、ステッカーを貼る時のように転写シート側がら再度指を使ってステッカーを貼り、再び転写シートを剥がしてみてください。
転写シートを完全に剥がれたら完成です。気泡が入ってしまった場合、小さいものは通常のシートであれば通気性がありますので1週間ほどで消えます。ただし鏡面シートは通気性が悪いため、針などで穴を空け空気を抜く必要があります。通常のシートでも、大きい気泡はこの方法で空気を抜いてください。
ステッカーを貼った直後は粘着面が安定しておらず、剥がれやすい状態となっています。洗車などは3日以上置いた状態で行なってください。特にスノーボードなどへの貼付けの場合、滑る前日などに板に貼るのは剥がれの原因となりますのでご注意ください。
糊面が安定した後も、物理的な接触はなるべく避けてください。細かい文字などのステッカーの場合、洗車で水滴を拭き取る時はタオルを横に動かすのではなく、上から押し付けるようにして水滴を取ると剥がれにくくなります。